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2007年07月19日

ダイ・ハード3.5

正直、絶賛できる映画ではないのですが、ちょっとだけ語りたいことがありまして・・・PONさんそっくりシリーズ第3弾であります。
TearsOfTheSun.jpg
ティアーズ・オブ・ザ・サン(原題:TEARS OF THE SUN)
《あらすじ》
米国海軍特殊部隊シールで任務遂行に100パーセントの実績を誇るウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)。
内戦の激化したナイジェリアからアメリカ国籍の女医リーナ・ケンドリックス(モニカ・ベルッチ)救出を命じられ、精鋭部隊を率いてジャングルの奥地へ赴く。
ところが、肝心のリーナは難民と一緒でなければこの地を離れることはできないと救出を拒否。
一旦は無理矢理リーナのみを救出用ヘリに乗せ飛び立ったものの、上空から難民の惨劇を目にしたウォーターズは命令を無視して引き返すのだった…。

有名な話ですし、今回の地上波放映でも前説で言及されてるので言わずもがなですが、まぁ、それが記事タイトルの由来であります^^;

しかし・・・この話のどこにジョン・マクレーン(たかがNY市警の一警部補)が絡む余地があったんだろう・・・没案の概略が気になりますね。
なにしろ民族間闘争が絡む内戦のお話ですから。

こういうネタの映画で最初に観たのは「サルバドル」だったかな?
後は「キリングフィールド」とか「ホテル・ルワンダ」が有名でしょうか?
テーマがテーマだけに重く、観終わった後ズッシリくるジャンルですが、「ティアーズ〜」はさすが元ダイハード4だけあって、娯楽映画寄りな作り。
そりゃ死体の山や虐殺シーン(直接描写はナシ)はありますけどね。
中盤の大統領(部族長)の息子の件からは純粋なサバイバル戦争アクションですから、この手のジャンルの入門編には良いかもしれません。

しかし、ブルース・ウィリス主演作としては、若干の物足りなさがあります。
『この役、別にブルース・ウィリスでなくてもよかったな・・・』
という感が拭えなくって・・・
かなりステロタイプな軍人像なんですよね。
描写もかなり、淡白。
これは映画全体にドキュメンタリー色を持たせようとした事の反作用だと思うのだけれど、ブルース・ウィリスだけではなく、彼の部下達も個性が現れてくるのは終盤で、そこがちょっと勿体無い。

むしろ印象に残るのは反政府軍側の指揮官
PON1.jpg
そう、またしてもPONさんソックリな方が!
この、トニー・トッドを美形にしたような役者さん、いったい誰?
てっきり「300」のクセルクルス様(ロドリゴ・サントロ)かと思ったら違うみたいだし。
とにかく、彼の存在感が凄い。
フレデリック・フォーサイスが「戦争の犬たち(上・下)」で書いているアフリカーンズ特有の得体の知れぬ不気味さ、
“まったく気紛れで非理論的な反応を示し、時限爆弾のように危なく燃えているアフリカ人の、虚ろな眼が発散する脅威”
(勿論、これはアフリカ人全体を指すわけではないが)
それと同時に知性をも備えた、実に恐ろしい敵として、短い出演時間にもかかわらず存在感を発散しまくっていて素晴らしい。
(死に方もいかにもラスボスっぽくって素晴らしかったw)

後は、後半の銃撃戦における『ラインを保ちつつの撤退戦』
LINE.jpg
この戦術の実際のリアリティはどうなのかわかりませんが、素人が見る分には説得力があって面白かったです。
肩をたたきながら順に後方に下がり、またライン(防衛線)を築く連携は、いかにも「部隊」で戦っているようで、戦況はジリ貧なのにもかかわらず小気味よかった。
あと、何気に手榴弾で吹っ飛ぶワンカットだけの敵兵の脚が千切れたりとか、一瞬のことなのにエフェクトにはさり気なく凝ってるようです。
難民も終盤は銃を手に取ったりするんだけど、さり気なく手首から先のない人が、血の滲む包帯で巻かれた手首で銃を構えてたりとか、細かいところで拘りを感じる。
そこらへんは監督の意図なのかしら?
被弾描写もちゃんとあって、そこはグゥ。

ラストはなんだか「七人の侍」風。
それだけにキャラが立ってないのが本当に勿体無い。
最後の主人公達のボロボロぶりとか好きなんですが、人物にもっと感情移入出来てたらさらに盛り上がったと思います。
キャラが薄いおかげで、半端なアメリカ万歳映画になっちゃってるトコがね、ホント惜しい。
題材が「国家」「民族」「宗教」の醜い側面を描いてるんだから、なおさら「個人」に焦点を当てるべきだったと、私的には思うんだけどな。

そんなわけで、絶賛はできないんだけど、気になる部分はあるし、PONさんのそっくりさんをまたしても本人に無断でネット上に公表出来たので私的には満足感のある映画ですw

そうそう、最後に。
この映画に限っては、モニカ・ベルッチの深い胸の谷間が邪魔だったことを付け加えておきます(笑)
posted by るしは at 00:00| Comment(7) | TrackBack(0) | 映画雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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