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2007年10月06日

学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD 第3巻

先月書店向けに発行された発売予定表によると9日発売だったので、昨日の5日に配本があった時は吃驚しました。
これがカドカワ・クォリティ。(富士見書房は角川グループです♪)
HOTD3.jpg
学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD 第3巻

てなわけで早速感想いきますよ〜。
以下思いっきりネタバレなので追記で!コミックス派で未読なキミは要注意!

偶然なのか計画的なものなのか、ゾンビ禍に侵されたエアフォース・ワンで、混乱と恐怖のうちに最悪の選択を迷う大統領(彼もすでに噛まれている!)のシーンで始まり、やがて下された指令666Dに従い核搭載大陸間弾道弾を発射する戦略潜水艦の描写で締める破滅的なラストは、この「3巻」という区切りとしてはなかなかに巧い。

確か各話感想でも触れたと思うけど、「いかにも漫画的にキャラ立てされ誰も死ぬ気がしない」小室パーティがアッサリ壊滅の危機に瀕するのは、ともすれば痛快さのみに傾きかけた作品に危機感をとりもどすナイスなスパイス。
そして「子供」として「大人」の集団に保護された中で、保護されたまま子供たらんとするか、それともそのコミュニティから離反するかを選ぶ過程での(当然起こる)不和もまた良し。

そのコミューンが「国粋右翼」っていうのは新しい、というか、掲載雑誌の属性を考えるとアリエナイよねw
武装した市民とか在郷軍人とかのない国でのもっとも庶民よりな武装可能(かもしれない)集団として右を選んだのは、特にオタク向きな掲載誌のノリを考えると単に目新しい、というだけでなく、身近で人気を取りやすいという理由だけで日本(学園)を舞台に選んだのではない、という、気概を感じさせてくれて心地よい。
「右翼にも色々ある」と三島由紀夫を引きあいに出したりと、原作者佐藤大輔氏はどう考えても本気でこの企画に臨んでますねぇ。
「右翼」→「危ない過激組織を連想」→「案の定ラオウみたいな首領登場!小室達大ピンチ!?」→「実はなんだかイイヒト」
と、展開的にも良いフックになっていて巧いし、その中で改めて小室を中心に纏まってゆくパーティ面々の姿も(あくまで実体を伴わない気概だけの話なんだけども)小気味よい。

あと平野君涙目の形に、
「小太り少年→銃が得意→ああ、なるほど、テツロー(あるいはトチロー)ね!」
と納得w

しかし、紫藤先生のパーティが早くも末期の世紀末的宗教コミューンの末期状態みたいになってるのは、ちと、展開速くないかな?
確かに彼らも学園で惨状に遭遇してはいるものの、小室達の「健全さ」を見ていると、彼らをそこまで追い詰めるにはもう一押し修羅場が欲しかった気がします。
ともあれ、決定権を生徒達に与え(たように錯覚させ)集団を掌握し、結果的に殺人すら抵抗感なく遂行させる紫藤先生の手腕はさすがです。
もうちょいチキンな奴かと思ってたんだけどな^^;
(彼が、所謂ラスボスなのかなぁ?それはそれで物足りないような・・・)

この先(※以降、連載版未読の人は回避で!)警察組織の壊滅と、北朝鮮や中国を爆撃した核爆発の影響で電子機器が使用不能になる様が描かれ、思いのほか好意的だった「右翼=高木パパ」を窺う紫藤教(笑)の面々と、なかなか波乱含みです。

展開としては小休止的な位置づけの巻でしたが、キャメロン作品を見るまでもなく小休止こそ登場人物の内面を固める大事なシーン。
その役割としては及第点をあげられる出来だったんじゃないでしょうか。

う〜ん、御免!基本、点は甘めデス^^;
この巻も巻末の「在りし日の姿」がイイ味出してますよ♪
posted by るしは at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ゾンビBOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もう3巻が出ているんですね!
私の地元ではまだまだのようです。

・・・我慢できなくてるしはさんのレビュー読んじゃいました(笑)てへ★
結果ますます読みたくなっちゃいましたけど(汗)

私も「スクデッド」で不満があるとすれば、展開が速すぎる部分なんですが、意外と早めに完結するんでしょうか?
Posted by kurosui at 2007年10月07日 14:57
>>kurosuiさん
「展開早い」は私も気になる部分ではあります。
第1話は「ページ内でゾンビ映画のセオリーをやりつくす」がコンセプトだったと思うのであの速度で展開したんだと思いますが、思うに、掲載誌の本来の客層(ゾンビや緻密な人物描写に重きを置かないライトな層)に配慮して、毎回ある程度フックになる展開を配した結果が、多少の駆け足感に繋がっているのではないかと。
右翼の部分も(まだ未読かと思いますがw)もうちょい波乱があると踏んでいたので、私も「なんかもったいないな」なんて感じました。

今のところ本誌もプッシュしてるようですし、売上も悪くないので、そこらへんを考えるとまだまだ続きそうです。
それぞれの家族の安否を確かめる過程が、今回並のボリュームで描かれるとなれば、まだまだ先は長いような・・・?

なんか、アメリカでロメロ風ゾンビの連続TVドラマとかやりませんかね!
人間描写と生活感重視の、むしろゾンビがアクセント的比重のバランスで。
「スク・デッド」を読んでると、無性にそう思いますw
Posted by るしは@管理人 at 2007年10月08日 20:01
どうも、ご無沙汰してます
最近この漫画にはまりまくりのFateです。(笑)
三巻まだ買ってないFateです。ですが立ち読み済み(笑)あのはじまり方はナイスでした。今後の展開に期待です
ではでは(^○^)/
Posted by Fate at 2007年10月12日 10:51
>>Fateさん
いやぁ、某国務長官、そっくりでしたねぇw
小休止もそろそろ終わり、連載の方ではついに動きが。
楽しみですね!
Posted by るしは@管理人 at 2007年10月12日 16:10
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